2009年 10月 10日
松茸を一生分@銀座「花籠味(かこみ)」
ということで、贅沢な会食の週末。相棒の知人に仕事を依頼したことがきっかけで、
馴染みの店で松茸三昧をしようと誘われたのが八月。十四席の店にある六席の
カウンターで松茸を味わうには2ヶ月近く前の予約が必須だとか。ゆえ、こちらも相当
楽しみしていた。事前にネットで調べるとハンパないボリューム、そしてお任せで
供される日本酒というキラーコンテンツにこちらの興味と期待もハンパない。
着席し、目の前の仕込みにまず驚く。まさかと思ったが、これが十四名分の胃袋に
目がけ用意された国産松茸。店主曰く「この時期、銀座で一番松茸を買っている店」
だそうな。これだけの松茸、圧巻の光景である。
三種のお通しの後、まず土瓶蒸し。麦酒を呑み干した後、酔鯨の純米吟醸から。
さて、土瓶の蓋を取るとそこには松茸がぎっしり、出汁も美味でたまらん。
じっくり味わうつもりが、他三人のピッチが早いもんでカッカと平らげる。
続いて鰹。高知西部仕様、薬味たっぷりぶっかけスタイルのタタキだ。ポン酢は飲める
ほどのまろやかさ、下に山芋を敷きつめており食感にアクセントが加わる。
脂ノリは控えめのせいか、合わせた初亀の穏やかな味わいがどんぴしゃ。酔鯨よりも
相性抜群で、はんなりと丸みを帯びた味わいはまさにべっぴん。
焼松茸は店主が目の前で焼いてくれる。二卓あるテーブル席では七輪を真ん中に据え、
店主が移動し目の前でじっくり焼いてたっぷり供する。カウンター陣営は店主の帰還を
待ちわびつつ、ゆっくりと酒を味わう。アツアツの焼きたてをそのままかぶりつき、
また裂いては酢橘と塩を交互につけて、一人二本分以上は食べた。
その後、トリュフ入り茶碗蒸し。この段階で結構おなかもいい感じ。酒は土佐しらぎく、
山廃純米と雄町純米と山田錦吟醸。大きめの盃に一杯ずつ、進み具合にまかせて酒を
変えてくれる。しらぎくが多いのは、店主と蔵元とが絆を深める出来事があったらしく、
その縁で取り揃えているのだとか。
ということで、メインのザ・すきやき。4名分なんだけど、肉が見えんぜよ!
これだけ国産松茸を惜しげもなく山盛りにされると、あーだこーだ料理の理屈を述べる
気など吹っ飛んで、ただひたすら店主の心意気に頭を垂れ、一気に食べ尽くすのみ。
ワタクシ、この時点で限界が近くなりましてん。隣のカップルは半分も残しとるが、
食べれんオナゴは連れてくるな。ワシらの婦女子を見てみい!と心の中でぼやきつつ
酒はススム。すきやきには鳳凰美田。
〆には松茸ごはん、お新香盛り、蜆汁。無理ムリ食べたが、当グループの婦女子は
ワタクシの心配をよそに余裕の完食。お会計はその方々の顔もあろうが、ほどほどが
コミコミで。酒代はなんぼ呑んでも変わらないらしい。まっこと、たまげた。十四席を
一日一回転、店主ほか従業員三名、アッパレな店主である。
ちなみに店主はカーレース好きらしく店内はグッズもいくつか。壁のサインは元F1王者
シューミらしく、ベッテルのヘルメットやバトン&バリチェロのサイン入りキャップも。
小さな店ながら、恐るべき武器満載。
とまれ、一生分の松茸を食べちゃって親に申し訳ない。いつか連れてきてあげたいなと
素直に思える、なんとも豪快で居心地の良い店だった。
馴染みの店で松茸三昧をしようと誘われたのが八月。十四席の店にある六席の
カウンターで松茸を味わうには2ヶ月近く前の予約が必須だとか。ゆえ、こちらも相当
楽しみしていた。事前にネットで調べるとハンパないボリューム、そしてお任せで
供される日本酒というキラーコンテンツにこちらの興味と期待もハンパない。
着席し、目の前の仕込みにまず驚く。まさかと思ったが、これが十四名分の胃袋に
目がけ用意された国産松茸。店主曰く「この時期、銀座で一番松茸を買っている店」
だそうな。これだけの松茸、圧巻の光景である。
三種のお通しの後、まず土瓶蒸し。麦酒を呑み干した後、酔鯨の純米吟醸から。
さて、土瓶の蓋を取るとそこには松茸がぎっしり、出汁も美味でたまらん。
じっくり味わうつもりが、他三人のピッチが早いもんでカッカと平らげる。
続いて鰹。高知西部仕様、薬味たっぷりぶっかけスタイルのタタキだ。ポン酢は飲める
ほどのまろやかさ、下に山芋を敷きつめており食感にアクセントが加わる。
脂ノリは控えめのせいか、合わせた初亀の穏やかな味わいがどんぴしゃ。酔鯨よりも
相性抜群で、はんなりと丸みを帯びた味わいはまさにべっぴん。
焼松茸は店主が目の前で焼いてくれる。二卓あるテーブル席では七輪を真ん中に据え、
店主が移動し目の前でじっくり焼いてたっぷり供する。カウンター陣営は店主の帰還を
待ちわびつつ、ゆっくりと酒を味わう。アツアツの焼きたてをそのままかぶりつき、
また裂いては酢橘と塩を交互につけて、一人二本分以上は食べた。
その後、トリュフ入り茶碗蒸し。この段階で結構おなかもいい感じ。酒は土佐しらぎく、
山廃純米と雄町純米と山田錦吟醸。大きめの盃に一杯ずつ、進み具合にまかせて酒を
変えてくれる。しらぎくが多いのは、店主と蔵元とが絆を深める出来事があったらしく、
その縁で取り揃えているのだとか。
ということで、メインのザ・すきやき。4名分なんだけど、肉が見えんぜよ!
これだけ国産松茸を惜しげもなく山盛りにされると、あーだこーだ料理の理屈を述べる
気など吹っ飛んで、ただひたすら店主の心意気に頭を垂れ、一気に食べ尽くすのみ。
ワタクシ、この時点で限界が近くなりましてん。隣のカップルは半分も残しとるが、
食べれんオナゴは連れてくるな。ワシらの婦女子を見てみい!と心の中でぼやきつつ
酒はススム。すきやきには鳳凰美田。
〆には松茸ごはん、お新香盛り、蜆汁。無理ムリ食べたが、当グループの婦女子は
ワタクシの心配をよそに余裕の完食。お会計はその方々の顔もあろうが、ほどほどが
コミコミで。酒代はなんぼ呑んでも変わらないらしい。まっこと、たまげた。十四席を
一日一回転、店主ほか従業員三名、アッパレな店主である。
ちなみに店主はカーレース好きらしく店内はグッズもいくつか。壁のサインは元F1王者
シューミらしく、ベッテルのヘルメットやバトン&バリチェロのサイン入りキャップも。
小さな店ながら、恐るべき武器満載。
とまれ、一生分の松茸を食べちゃって親に申し訳ない。いつか連れてきてあげたいなと
素直に思える、なんとも豪快で居心地の良い店だった。
by t-jack2121
| 2009-10-10 12:11
| 外で呑む。