20130920 新宿2丁目 「から味処 粧」

商業施設にある飲食店は、路地裏の個人店とは違う。と、コトバにするのは簡単ですが、訪れるキッカケはともかく、リピしたい利用者側のキモチなんて割と単純なんじゃないかなあと思います。結局、「わざわざ」行動を起す理由があるか、ないか。


アノ店は月商千ウン百万だとか、他社の動向が気になるのはわかるけど、敵情視察の際に見るところはそれだけか。先日、仙台の某レストランチェーンの役員さんと居酒屋で呑んだ時、彼は、料理そっちのけで個人技あふれるスタッフとの応酬を楽しみながら、さまざまな瞬間をキヲクに止めていました。部下やクライアントを指導する前に、自身が存分に体感した感情をこまめにストックしておく。楽しませるプロは楽しむプロでもある、ステキな上司だろうなあと想像できます。


こないだテレビで、瓶ビールをどぶづけ(冷水で冷やす)で出す店を久しぶりに観ました。冷蔵庫よりも、カドがとれた柔らかな口当たりでおいしくなる、が理由(夏は特に感じるそうで、縁日のアレと同じ)。その一言で、そこからの時間がググっと楽しくなるだろうなあと想像します、のとおり中高年で満席。なんちゃーない一日が、その一言でステキになる。それでお金をもらい、ありがとうやごちそうさまのお礼までいただける。苦労が報われる瞬間ですよね。
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また、先日訪れた高田馬場「ラミティエ」もしかり。前菜とメインの2皿で2700円、だが、あの量感とおいしさと高いCP満足を体感すると、価格とか原価とかを通り越して、食ってまんぷく喜んでもらってナンボの、双方ハッピーの原点に立ち返リます。客の側からしてアッパレ!な店を支持しないわけがないもの。そんな商売の基本と素晴らしさを語ることがないまま、販促を考えること自体に無理があるなと、時に思います。


新宿2丁目、といえば「にーさんもコッチ系?」なんて言われそうですが、この界隈は昔から佳きメシ屋に呑み屋がたくさんあり、同業も芸能人もソッチ系も夜な夜な集うビミョーな街。「から味処 粧」は、茨城取手に自社農園を持ち、新鮮な野菜や魚介を本日の品書きにずらりと並べ、日本酒との絡みを楽しませるコンセプトを持ちます。ゆえに酒の品揃えは20席程度の店にしては秀逸。昨晩は、青森弘前の「華一風」は初顔合わせ、その名のとおり、穏やかな甘味の中に華やかさを感じる佳き酒でございました。
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カウンター越しに「まあ食べてみて」と、おかか玉ねぎ卵黄のせ480円をぶっこんできた店主。野菜に自信があるんだね、そんな挑戦は悪くない。どれも量感たっぷり、時折りビミョーな皿が登場するも許す、しっかり呑んで食って片手で収まるから良かろう。客層はやっぱ東新宿だなー、銀座新橋あたりで呑む空気とは別物。そんな異なるアウェイな街の空気や客層を、企業幹部のアノ方コノ方と味わいたいけれど、カウンターと一体化しているオマエに言われたくないって言われそう。
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by t-jack2121 | 2013-09-21 11:55 | 外で呑む。 | Comments(0)

蕎麦の笊に顔を埋めて堕ちたことをネタにされています


by t-jack2121