20121217 ボクには最後の鳥重

年内をもって61年の営業に終止符を打つ渋谷「鳥重」。店のお母さんが執筆した本にも書かれたらしい常連さんに、今年3度めにして最後の訪問機会をいただきました。2日遅れのボクの誕生祝いも兼ねてくれ、9月から予約してくださったとか。このトシで言うのも変ですが、ここではお連れの常連さんに交じりちょこんと座っているのが一番いいしラクなのです。


この店については今さらボクが書くまでもないのですが、お店は1日3回転。2回転目以降の開始はいつも予約時間の30分後くらいですが、この日は1時間待ち。どうやら1回転目の客が最後だからと土産を注文したり、出版本にサインを求めたからだそう。ボクもお店で本を買い求めようかな〜と思ったけど、店の空気を肌で感じて無粋だなぁと思い諦めました。


スタートが遅れたこともあり、ボクらの回では常連の土産も本のサインも、別の日に用意することにしピッチを上げるお母さん。また次の回のお客を意識し、常連さんもさっさと会計を済ませる空気を作ってくれた。きっと3回転目のお客さんは終電を気にしながらいただく時間になるのは必至だから、大事な気遣いだと思います。


狭い空間でトイレにも行かず6時間以上立ちっぱなしの彼女。いつも以上にお疲れ気味に見えたのは、お客の様々なリクエストのせいかもなあ。おみやげを頼めば次のお客の入店時間が遅れ、頼むものもなくなり、閉店時間も遅くなるので、自身の睡眠時間も削られる。そう可愛らしい口調で少し愚痴ったお母さん、もうゆっくり休みたいですよね〜って気になっちゃった。


女一人でお店を守る大変さと苦労の多さは、サラリーマン生活が長かったボクらには到底窺い知れるものではありません。お母さん世代で飲食店を営む人は、儲けほどほどで自己犠牲は当たり前の方が多い。「儲けは奉仕のおすそわけ」、彼女はそれを地で行く感じのシゴトぶりだと思います。ボクも正直さと誠実さの積み重ねれば10年先は・・・。つくづく、飲食店はボクにとっての学び舎だなぁと。

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by t-jack2121 | 2012-12-18 11:39 | 外で呑む。 | Comments(0)

蕎麦の笊に顔を埋めて堕ちたことをネタにされています


by t-jack2121