終わる夏を惜しむ、土佐のところてん。

牛角がコロワイドに買収されるそうです。どうでもいい話題ながら、経堂にある「牛鉄」という焼肉屋を思い出しました。牛角ができる20年前からあるお店で、現在は7店舗。カルビ1人前380円は牛鉄が最初だし、ネーミングもなんとなく似てるし、当時思いましたもん、相当ベンチマークされたんだろうなあって。今年潰れちゃいましたけど、FCシステムで大儲けしたベンチャーりんりんみたいな会社に。


アイディアを出し寝る間を惜しん重ねた努力を、ゴソっと大手に盗まれ「当社が元祖でございます」って顔をされるのは珍しくない。個人店だってマネッコは日常茶飯事で、ワインをこぼすとか、ボトルに値段を書くとか(A生さんも困ってるし)。わざわざテーブルPOPでアピールする店もありますが、ホントの元祖ならそんなことしませんよ。トシをとるとそんなゴリ押しな店に出会うと辟易。売りもんはそれしかないのかって、ね。


分かる人はわかってくれる。お客をトリコにする個性と、お客を大切にする真面目さと、お客に可愛がられる愛嬌、その3つがあればお店は何とかなります。武器は大事だけど、武器に頼り過ぎないこと。目の前のお客がファンになるよう絶えず楽しいことを考えつづけること。飲食店の経営って、ホントはすごくシンプルなものでしょう。それが大企業だと人は入れ変わるし、目標は数値化される。おまけに上場するとステークホルダーがなんたらと言いつつ社員の業務は激増するし、本来価値がどっかにいっちゃいかねないし。



話は変わって金曜夜、今日は休肝します。そこで晩ごはんは「高知のところてん」。土佐のところてんは、冷たい鰹だしをたっぷりかけ飲み干せるのが特長。たぶん、日本じゃ高知(と四国の一部)だけではないでしょうか。特におろし生姜がポイントで、小ねぎも添えるとちょっとした軽食に。暑い夏の漁村から生まれたローカル食は、昔も今も、土佐っ子には欠かせない夏のファストフード。そんなところてんが、ボクは大好きです。


昭和40年代。夏になると、冷えたところてん満載のリヤカーを引いたおばちゃんが、子供たちが遊ぶグラウンドや3時休憩の工場等に売りに来たものでした。ブリキの水槽に大きな氷、そこに浮かぶ大きさの異なるところてんの塊。20円・30円・50円と、子供の小遣いに合わせて買えるよう小分けされているワケです。それを目の前で突いて、たっぷりとダシ汁をかけ、好みの薬味を添えていただくシステム。忘れがたき懐かしのキヲク。

漁師の奥さんたちの貴重な夏の収入源だったところてん。いまは銀座まるごと高知でパック入りで売られています。夏も終わりだけど、ぜひお試しを。

b0166747_23264698.jpg

[PR]
by t-jack2121 | 2012-09-07 23:38 | ほんとに雑記。 | Comments(0)

蕎麦の笊に顔を埋めて堕ちたことをネタにされています


by t-jack2121