20120319 ちょっと休んでおいで〜な夜。

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酒仙堂のマスターがアニサキスにやられたと聞き、見舞いがてら伺ったのが二週間前。だが、ちょうどその日は、彼が医者からごく小さな初期の食道ガンが見つかったことを知らされた日でした。翌日の精密検査では幸い転移もなく、内視鏡手術で済むため4泊程度の入院で終わるとの結果。寄生虫除去のために入れた胃カメラを引き上げる途中で見つけたという幸運、しかも結果アニサキスが見つからなかったというオチもありちょいと神秘めいた気さえするが、最小限のコトで何より!


ということで、水曜からの入院前にダバインディアのM崎氏、マルディ・グラのW知氏、その他大勢の常連が集まりエールを送って賑わう月曜夜。そろそろ看板かという頃、カウンターの右端にダンディな紳士が着席。思い切ってお声をかけてみたらなんと、老舗モンドバーのオーナーH谷川氏。ボルサリーノをかぶってこられたので、誰かが、そのステキな帽子は銀座トラヤですかと、会話スイッチをオン。ビーバーのフェルトは水を弾き冬に向く素材だそう。スゲェ〜!

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と、そこからボクは完全にインタビュアー。バーテンダーを始めたキッカケや銀座で働くということなど、アレコレお話させていただいて気づけば朝の4時。六本木でも西麻布でも恵比寿でもない、ボクが銀座を好きな理由に太い芯が通ったようでとても得した気分。ボク帽子が似合わないんですよねぇって話したら、最初は皆そう、我慢して耐えて耐えて被り続ければ似合うようになるから、なんでもそうですよ〜という話は面白かった。確かに、そうかもなあ。


また彼は、粋とは見栄である、とも教えてくださいました。銀座にある靴磨き屋、理髪店、洋服店、靴店に鞄店。相応で無いかもしれない頃から、背伸びして頑張って我慢して続けるうちに、気づいたらみんな自分の財産となるんだよと。伊達に年をとっていないとは、H谷川氏のような人のことを言うのでしょう。氏が帰られ、店主と店を出たのが6時半。手術の無事を祈りつつタクシーを見送り、その足で富士そばに入り朝のきつねそばを一杯。ボクも要検査か。
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by t-jack2121 | 2012-03-20 13:13 | 外で呑む。 | Comments(0)

蕎麦の笊に顔を埋めて堕ちたことをネタにされています


by t-jack2121