201201121 空気に身を浸して見えてくるもの。

評判を聞きつけて訪れたのはソロソロ2号店ができるという頃。その後まさか店主の奥様になるとは予想だにしなかった看板娘を始めとするスタッフによる、その絶妙なる空気感醸成力に心酔し、毎週のように通ったものでした。残業を終えた晩メシ、取引先や後輩を連れての呑み、そしてひとりで。小さい店ながら6年間コツコツと稼ぎ、気づけば系列5店となる繁盛ぶりには脱帽します。


がぶ飲みワインという言葉は、たぶんこの店を紹介した雑誌から火がついたように思います。ボトルに値段を書くスタイルを広めたのもココでしょう。ポンデュガール。全盛時は9坪で月商五百万円だったとは知らんかった。二十席ほどで週末は日に四十本以上もボトルが空く、そんな話をクライアント企業に話すと連れてけってなるでしょう。だから、弊社も結構売上に貢献したぞ〜。


そんな繁盛店を率いるオーナー安生さんが、外食産業記者たちが選ぶ外食アワード2011を受賞されました。受賞理由に「ワイン酒場ブームの先駆け的な存在として業界に大きな影響を与えた」とありましたが、6年も通ってきて、節操のないコピー店も増える中で、馴染み客として腹に落ちる評価表現であります。その普段着の外食が楽しめる個人店らしさも大好きな理由のひとつ。


とまれ、店も人同様に年を経るごと熟成しますが、決して良い方に向くばかりではありません。新興勢力との比較級に晒されるのはまだしも、人の代替わりによりイッキに空気感が変わることも多くあります。確固たる信念も、別人による伝えられ方しだいで微妙にブレてゆく、だからアジャストする感性と力を持ち続けねばならない。まあ、どんなビジネスもこれは一緒だと思いますけどね。


スタッフに、空間に、身を任す心地よさ。無言でイイ店だなあと浸っている時間が大好きです。五感で味わう経験を積むといろんな情報がカラダに入ってきます。「それぞれがひとつになって流れをつくるから、一流と呼ばれる」と、むかし教わりました。ナイスワンと呼べる店は世に多く存在しますが、それらに共通する何かを、店に身体を委ねているウチに感じられるようになるはずです。


さて、勝手に受賞を祝おうと遅くにグループ各店へ連絡するも金曜夜ゆえ全滅。唯一テルミニが折電を快諾し何とか席確保。事務所から一番近いこともあるけど、ここはメシがうまい、特に魚がサイコー。零時過ぎに常連開業医氏と接客論を交わしてるウチに呑み過ぎた。なぜ、その店に通うのか。そのセンセーも独自の論があってオモシロイ。何のため、店はあるのか。その前にソロソロ休肝かも。

銀座テルミニ

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by t-jack2121 | 2012-01-21 10:23 | 外で呑む。 | Comments(0)

蕎麦の笊に顔を埋めて堕ちたことをネタにされています


by t-jack2121