2011年2月16日 変化する味覚のスタンダード

水曜、実家の母から電話。一方的に、今日は亡き父の誕生日だから、と伝えて切ったその間約八秒。もう十六年も昔だというのに、何だか突然な母。実姉にそのことをメールしたら、ソレより金正日と同じ日だったことに笑えた、と返信アリ。当家はみな、B型です。


で、本日入稿する案件のため今週の晩ごはんはずっとオフィス。酒代はともかく肴にかける費用は単純計算しても一日千円未満、これじゃ外呑みに行かん人も増えるわなと納得。仕事は二〇時の入稿完了も翌朝九時には色校正出しというスピード感、凄い時代です。


さて、日経夕刊で回転すしチェーン「くら寿司」のすしが、全店全品サビ抜きだと初めて知りました。家族連れが多いため08年から始めたそうで、ワサビは各卓にある容器から自分でつけます。サビ抜きの苦情は一件もなく、むしろそれが常識になりつつあるそう。


また、味付けの変化という意味では、この二〇年間で和の調味料の購入量が激減しているとも。醤油五割減、味噌四割減、鰹節系三割減という一方で、インパクトの強い洋モノやラー油系のスパイシーなものが増えており、ダシが和食の基本の常識が遠ざかる一方…。


以前、静岡の師匠が米国人のAquired Taste(経験を重ね備わる味覚や嗜好)について書かれていましたが、繊細さを理解する舌を持つ西洋人が増える一方、鈍感なベロになる日本人が増えつつある。食の楽しみが増えるのは良いことだが、ダシの基本くらい学びたい。


清酒が苦手な人にオコチャマ味覚が多い気がするのはこれらの背景もあるのかな。おいしさ表現も「サクサクもちもち」など擬音表現が主流で、「馥郁たる、甘露な」的表現は喜ばれないし。いつの世も大人になればオトナの店が恋しくなるものね〜って、駄文失礼。

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土佐の清水鯖の煮干。ダシをとった後、軽く煎って七味マヨでいただくと美味。
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by t-jack2121 | 2011-02-17 09:21 | ほんとに雑記。 | Comments(0)

蕎麦の笊に顔を埋めて堕ちたことをネタにされています


by t-jack2121