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5年ぶりに再会@新橋「升亀」

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三十代の頃よく通った。地酒ブームの最中でもグラス一杯が六百円
前後で、今は無くなった虎ノ門の鈴伝に近い価格設定が魅力だった。
あまりに通いすぎて、独立後はぱったりと訪れることを止めたのだ。

ところが先日、ある人からこの店の常連だと聞かされる。昔は私も
そうだったと告げたら是非一緒に行こう、となり。先に着くと私の
顔と名を覚えてくれて懐かしい。そうして、一人麦酒を呑んで待つ。

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十年近く前だか、その頃は刺身三点盛りが九八〇円だったが、今は
十二百円に。だが魅力的な清酒の価格は健在。純米や純吟、一部の
純米大吟醸までもが一杯六八〇円也。だから週末は席予約が必須だ。

「作」穂乃智。米の旨味しっかり、太い呑み応えで傑作。同席者も
複数注文。一杯でも良いから、旨かったなあって酒に出合えたなら
それで幸せ。それが二杯三杯だもの、外呑みが止められないワケだ。

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次は「富久長」八反草。八反錦のルーツといえる稀少の酒米を使用
しているのは、この富久長のみではと聞く。コクの良さにも増して
キレもよい。いつものイメージでいると、その辛さとキレに驚くか。

肴は一般的な居酒屋の品々であり、極上の旨さを求める店ではない。
旨い酒をしこたま呑み四千円程度で楽しめる店に、それ以上の何を
求めようかって気に。だからあんなに通ったんだなぁって、今さら。
by t-jack2121 | 2009-04-17 23:10 | 外で呑む。

蕎麦の笊に顔を埋めて堕ちたことをネタにされています


by t-jack2121